日本に来て、20年近くになります。ママチャリで子どもを保育園へ送り届け、仕事を終わらせ、娘を迎えて、近所のスーパーへ。子育て中の皆さんと、同じような生活をしています。 そして悩み事もきっと同じ。それは娘の、特に「英語」についてです。 「英語圏ではない国で子どもを育てる」ということがどういうことか、実際に子育てが始まるまで、私は全く分かっていませんでした。アメリカ人の私は、まさか「子どもが英語を話せるようになるだろうか」と悩むようになるとは夢にも思いませんでした。 しかし、今の悩みはまさに「子どもと英語」。このテーマについて、調べたり、本を読んだり、効果的な方法を試してみたりしているのです。娘の現在の英語のスキルだけではなく、心配なのは将来。英語を身につけるためには、ちょうど私自身が学校でしてきたように、娘も勉強しなければなりません。 ここ日本においては、娘が接する英語は基本的に私だけ。保育園に通うようになって、娘の日本語がどんどん上手になるのは嬉しいのですが、反面、「そのうち日本語しか話さなくなるのではないか」と不安になります。実際にネイティブママやパパに育てられても、英語を話さない子どもはたくさんいます。 ですから、多くの側面において、私はこの本を手に取られたあなたと同じ状況にあります。つまり、将来のために英語が話せるようになってほしいと願い、そのためにどうしたらいいかを考えている母親だということです。 「子どもをほめる」というコンセプトは、共著者である真由子との会話から生まれました。「アメリカ人の親って、子どもをすごくほめるよね」と言われ、そのことについて考えることになりました。たしかにアメリカでは「ほめる」というのは、親子のコミュニケーションにおいてとても大きな比重を占めています。ネイティブママは、子どもにほめ言葉のシャワーをかけながら子育てをしています。そしてこういった、子どもをほめたり、励ましたりすることばこそ、子どもたちが始めて接するべき英語だと思うのです。 本書を使って、お子さんに英語のほめ言葉のシャワーをプレゼントしてあげてください。 ーこの本の目的は? この本の目的は、「子どもが英語大好きになる」こと。大切なのは、英語のスキルではなく「あなたが母親であること」。大好きなママが英語を使うことで、英語への親しみがグンとアップします。 ーどうやって使うの? 子どもをほめたり励ましたりするときに、この本のフレーズを使います。全てのフレーズを覚える必要はありません。自分にしっくりくるものを選んで繰り返し使ってください。子どもがほめられていると分かるように、「日本語の説明+英語のフレーズ」という形をとります。 例)「ブロックを高く詰めたね。You did it.」 まずは、いつでも使える「マジックフレーズ」から始めましょう。子どもが絵を見せに来た、テストでいい点を取ったとき、こんな言葉をかけてください。(以下はすべて解説と一緒に本書に収録) You did it.「やったね」/Good job.「よくできたね」/Look at you!「すごい!」 ーなぜほめ言葉なの? 英語でほめることで、英語へのプラスの感情が生まれます。ほめることで、「自己肯定感(自分が大切と思える気持ち)」がアップ。そしてそれは英語とも結びつくようになります。英語が好きになれば、将来英語を教科として学ぶ際の原動力にもなります。ほめ言葉のフレーズは短くて簡単。英語が苦手なママも覚えやすいはずです。短いフレーズなので、子どももすぐに真似するようになります。 ー実践のポイントは? 家の会話を英語に変えるわけではありません。いつものほめ言葉に英語をプラスするだけです。「今週はこのフレーズを使おう!」と決めて集中して使うと、だんだんとほめ言葉のストックが増えていきます。 ママ友の前で話すのが恥ずかしいなら、無理はしないことです。ママが楽しそうに英語を使う様子も大切。リラックスできる家で行いましょう。間違っても大丈夫。それよりもどんどん英語で話しかける方がずっと大切です。 ー注意することは? 3つの「ない」です。 教えない:ママが勉強モードに入ると、子どもは一気に英語嫌いになってしまいます。 なおさない:子どもが話しだしたら、それを絶対に直さない。「英語を話したい」という気持ちをダメにしてしまいます。 あきらめない:なかなか話しださない子もいます(私の息子も7カ月間だまっていました)。子どもの中にある「英語のコップ」に水が溜まるのを待ちましょう。大丈夫、溢れ出す日が必ず来ます。 (なぜ3つの「ない」が重要か本書に詳しく紹介されています。)子どもを英語でほめて育てよう ネイティブママの魔法のフレーズ CD付き 子供が自然に英語に親しんで、英語が好きになるための本(CD付き) シンプルな英語のほめ言葉を、心がけて使うだけ。子どもが「英語=うれしいこと」に変わっていき、プラスの感情が生まれ、子どもが英語をどんどん話すようになる! 時間も余裕もないママでも大丈夫!3歳〜9歳の子育て進行中の米国出身のネイティブママと英語に詳しい日本人ママがやさしく教える【初】の英語子育て本です。英語力ゼロのママでもワクワク愉しく子供が英語に親しむ環境ができます。すぐにご家庭で使える簡単で短い英語フレーズが満載。 子育て対象:乳幼児〜小学生 子どもを「英語でほめる」と、次のような効果があります。 ★感情的に安定した子に育つ。 ★英語でほめられることで、「英語=うれしいこと」という図式ができる。 子どもが英語を本格的に「習う」前に、英語に対して「プラス」の感情を持つことが大切です。すると、子どもは英語フレーズそのものも自然と覚えてしまいます。 シンプルな英語のほめ言葉を、心がけて使うだけ! シンプルな英語のほめ言葉を、毎日の生活で意識して使うだけ。その際に大切なのは、子どもが楽しい、うれしい経験をしているときに、英語を使うことを心がけるということ。そうすることで、子どもの英語に対する感情がより「プラス」になります。 子どもに英語好きになってもらいたいので、「英語でほめる」というのはとてもよい方法だと思います。7歳の娘、3歳の息子を相手に始めています。効果大です!(30代/女性) 英語が超苦手な私でもこの本のフレーズなら、すごく短いので挑戦できます。カタカナルビがうれしいです。(20代/女性) フレーズが短いので無理して暗記する必要がありません。4歳の息子がすぐに、"Nice!"と言うようになり驚いています。(40代/男性) もっと早くこの本に出会いたかった。娘が幼稚園の時からこの言葉を言ってあげたかった。(30代/女性) 3人の子供がいますが、英語で接するノウハウだけじゃなく、日本語で子育てのノウハウが詰まっていて素直に感動しました。(30代/女性) 例えば、第2章 「頑張っている子どもに声をかけよう」では、こんな英語フレーズが紹介されています。 ほめ言葉の威力 私自身、ほめ言葉の効果が身にしみたことがありました。娘の保育園は家から自転車で10分ほどですが、雨の日は電車、もしくはタクシーの出番となってしまいます。私の育ったニューヨークやカリフォルニアでは、自転車に乗る習慣がなかったので、近所のママたちのように、子どもをぬらさずに運転する自信がないのです・・・。 ある雨が強い日のお迎えのとき。娘は大好きな地下鉄に乗りたいと言い出しました。保育園は2つの駅の真ん中にあり、私の足でも10分、子どもの足では倍の時間がかかります。 最初、娘は楽しそうでした。自分の傘を持てるのがうれしくて、水たまりの中をジャブジャブと歩いたり、通り過ぎるタクシーに話しかけたり(私は「あぁ、あのタクシーに乗りたい・・・」と思っていましたが)。そんな幸福な時間は長くは続きませんでした。突然娘は、「びしょぬれだし、傘は重いし、もう歩きたくない!」ということに気がついたのです。 雨は激しくなるものの、片手に傘、片手に荷物を持った私は、娘を抱っこすることもできません。とにかく娘を励まして、駅にたどり着かなければなりません。 駅に着くまでの20分間の間に、この章にあるほぼ全てのフレーズを使ったと思います。いくつかは自分を励ますためにも使いました。いくつもの励ましの言葉に、娘は元気を取り戻し、私たちはなんとか駅に到着。ずぶ濡れで、寒かったのですが、誇らしい気持ちもありました。そして娘にはご褒美もついてきました。そうです、やっと地下鉄に乗れるのです(1駅ですが)。私はこの日の出来事から2つの大切なことを学びました。 ほめ言葉には、大きな力があること 雨が激しい日には、タクシーを使うこと (本書より、著者カリンさんの実体験) 子どもが家庭で英語に親しむための知識 子供はどのように言葉を獲得するのか 「臨界期仮設」は本当か? 脳の発達よりも環境が大切 必要なのは「ほめること、励ますこと」 子供が英語に対してポジティブになる 子供が英語を話すモチベーション 子どもの英語に対する最も大きな影響を与えるのは誰? 最初のステップはバイリンガルを目指さず、英語を好きになってもらう 英語に対するプラスの感情を持つこと 子どもをほめたり励ましたりするときに、英語を使う 英語でほめられることで、「英語=うれしいこと」という図式ができる ほめ方のルール 結果ではなく、努力をほめる ほめるタイミングが重要 ほめるときは本気でほめる 説明してほめる 外見のほめすぎに注意 【主な構成】 ママだからできる!英語でほめよう英語で話そう 〜ママが話せば、子どもはどんどん話し出す〜 英語のシャワー、マジックフレーズ 頑張っている子どもに声をかけよう 大忙しの朝を英語で乗り切る 子どもとの午後をもっと楽しく 泣いているとき、困っているとき お兄ちゃん、お姉ちゃんをもっとほめよう もっとお家で英語を楽しもう! 付録:暗記シート (収録フレーズ集) 第1章:魔法の言葉「マジックフレーズ」子供の生きる力を育むことができる魔法のようなフレーズ 第2章:頑張っている子どもに声をかけよう 第3章:子どもと過ごす、朝の時間 第4章:今日のことをたくさん話そう 第5章:泣いているとき、困っているとき 第6章:お兄ちゃん、お姉ちゃんをもっとほめよう 第7章:家族で英語を楽しもう! シールズ,カリン(Sheils, Colleen) 1975年生まれ。アメリカ・ニューヨーク州出身。カリフォルニア州サンディエゴで育つ。日本在住のライター、リサーチャー。1997年より日本在住。ナショナル・ジオグラフィック・ラーニング、オックスフォード・ユニバーシティ・プレス、ケンブリッジ・ユニバーシティ・プレスなどでテキストを執筆。また、NHK「グローバルメディアサービス」にて英文ライティングの元講師。 黒坂真由子(クロサカマユコ) 1973年生まれ。東京学参にて英語学習書、転職してビジネス書の編集を経て、IBCパブリッシングにて英語学習書、語学書(対訳書籍・英語翻訳書)の企画立案・編集に携わる。2009年、企画・編集・ライティングを行うCONTENS(コンテンツ)を立ち上げる。三児(9歳、7歳、4歳)の母親でもある。 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです。) セット内容・製品仕様 子どもを英語でほめて育てよう ネイティブママの魔法のフレーズ CD付き - セット内容 書籍×1 音声CD×1 子どもを英語でほめて育てよう ネイティブママの魔法のフレーズ CD付き - 仕様 ページ数:189ページ この商品はネコポス発送です。配達日時の指定不可。
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